10ベクレル基準の食品は本当に安全なの?
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3.11以降、食品の放射線量が気になりますね。
でも、国の基準やそれぞれの食品の会社が設定している基準は本当に安全なのでしょうか。
国が定めている基準値は、一般食品100ベクレル、乳児用食品50ベクレル、牛乳50ベクレル、飲料水10ベクレルです。
でも、国が定めた基準が甘いという声もあり、こだわりの食材宅配会社などでは独自で厳しい基準を設けているところもあります。
国の基準は一般食品で100ベクレルですが、そこから比べると10ベクレルはかなり厳しい基準に見えますね。
実際10ベクレルを基準としている会社もあります。
しかし、国の基準より低いとはいえ、本当に10ベクレルの食品は安全なのでしょうか。
そんな放射能の基準値、10ベクレルが本当に安全なのか調べてみました。
10ベクレル基準の食品は安全?危険?
ICRPという原子力機関のデータによると、1回で1000ベクレルの放射線を摂取した場合と毎日10ベクレルを採り続けた場合どちらが危険だと思われますか?
1000ベクレルの方が危険なように感じますが、実は10ベクレルを毎日摂取するほうが体内に蓄積される放射線量が高くなるのです。
1ベクレルを毎日摂った場合はほぼ横ばいです。
このことからも、10ベクレルの基準値は安全ではないということがわかります。
しかも、10ベクレルの基準値は一つの食品に対する値ですね。
ということは、10ベクレル基準のものがすべて10ベクレルであるとは限りませんが、それに近いものを何品も摂取すると一日に摂取する放射線は10ベクレルと簡単に超えてしまいます。
放射能は少しずつ体外へ排出されていくのですが、毎日10ベクレルを摂取し続けることでどんどん蓄積されていってしまうのです。
ですから、10ベクレルという基準は、国の基準よりはるかに低いですが、危険極まりない基準なのです。
細胞分裂の盛んな小さな子供ほど、食品の放射能には気をつけないといけないのです。
チェルノブイリでの被害
チェルノブイリの原発があったウクライナでは5~10ベクレルの食品でも被害が出ています。
チェルノブイリの原発事故から30年近く経ちますが、その時からすると孫世代まできているのです。
その子供たちにも手足の疼痛や頭痛などの健康被害が出ています。
その地域では5~10ベクレルの食品を日常的に食べています。
ということはその基準よりもはるかに高い日本の食品がどれだけ危険か想像するのも怖いですね。
一般食品で100ベクレルなのですからウクライナよりも10倍から20倍も摂取してしまうわけです。
30年後の日本はどうなっているのでしょうか。
恐ろしいですね。
まとめ
日本の基準より低い10ベクレルは安全だと思っていると数十年先、孫やその子供までずっと影響が出てきてしまいます。
すでに健康被害が出ているウクライナはその5~10ベクレルだったのですから、その10倍から20倍である日本の基準のままの食事をしているともっとおそろしいことになりかねません。
国の基準はめちゃくちゃです。国民の健康など全く考えていません。
小さな子供ほどできるだけ安全な食品を選びたいものです。