濃縮還元野菜ジュースに注意！ストレートとの違い

野菜ジュースといえばとても健康的なイメージがありますね。
野菜が不足しがちだからと野菜ジュースを飲んで補給しているつもりでも実は私たちの体に害があるものもあるのです。
野菜不足を補っているつもりが実は健康によくない場合もあるとなると怖いですよね。

野菜ジュースには濃縮還元野菜ジュースとストレートジュースの二種類があるのです。
今回はその濃縮還元野菜ジュースの危険性やストレートジュースとの違いなどについてまとめてみました。

濃縮還元野菜ジュースとは？

スーパーなどで見かける野菜ジュースのほとんどが濃縮還元野菜ジュースです。
濃縮還元野菜ジュースは、野菜や果物の果汁を絞ったものを水分を飛ばした後に、水分を加えたもののことです。

フリーズドライのように低温下で減圧して真空にした状態で水分を蒸発させたり、凍結させて氷の結晶を分離して取り出したりすることで濃縮するのです。
濃縮することによって、保存が利くことと、輸送がしやすくなるのがメリットなのです。
ジュースは水分ですからその水分がなくなることで軽くなり、輸送コストも低くなります。

そうすれば、安く売っても利益が大きくなるので、企業側のメリットは大きいですね。
また、そのまま絞った場合ですと、品質にばらつきが出てしまいますが、濃縮還元の糖度を一定にすることですべて同じ品質のものができるわけです。

私たちが普段ジュースを飲む時にいつも同じ味なのはこのためです。
逆に、いつも同じジュースを買っていて、もし味がいつもと違っていたら、きっとメーカーには苦情が来るでしょう。
いつも同じ味というのが常識になってしまっていますね。

ストレート果汁との違いは？

ストレート果汁は読んで字のごとく、野菜や果物を搾ったそのままのジュースのことです。
絞ってそのまま飲むので栄養もそのままというのは当然のことですよね。

でも濃縮還元したものというのは、製法にもよりますが、不自然な圧力や凍結などによる温度変化などにより、生の果汁を絞ったものよりも栄養価が落ちます。
生のものに含まれている重要な成分といえば他に酵素や食物繊維があります。
栄養価が落ち、酵素や食物繊維などもなくなった濃縮還元野菜ジュースって飲む意味はあるのでしょうか。

しかも、濃縮した時に失われた香りや成分を添加物で補っています。
香料やビタミンＣ、カルシウムなどが添加されているものはとても多いですね。

さらに、輸入原料でも国内で還元されれば国内製造と表示できます。
一見、国内で製造しているように見えますが、これも落とし穴です。
確かに国内で水を加えているのですから、国内で製造していますが、原料は輸入されたものというものがほとんどです。

そして、一番怖いのが農薬です。
こういったジュースに使われる野菜や果物は原料の産地がわからないものがほとんどです。
安価なものは無農薬ではないのはもちろんのこと、大量の農薬が使われているかもしれません。

体によいと思っていても、意外と危険な飲み物が濃縮還元野菜ジュースなのです。
もちろんストレートのジュースでも農薬を使っているものはたくさんありますが、原料が国産であればまず安心なのではないでしょうか。
ストレートジュースの中でも原料が安全なものを選んで買うことで、さらに安心ですね。

最後に・・・

食事で栄養のバランスが悪い時に手っ取り早く野菜ジュースを・・・と思う気持ちはわかりますが、逆効果になってしまう可能性が高いのが現状です。
スーパーやコンビニで手軽に買える野菜ジュースはほとんどといってもいいほど濃縮還元のものです。

安全なストレート果汁の野菜ジュースを手に入れるには、自然食品店や、材料にこだわりのある食材宅配業者などくらいでしょう。
少し割高ですが、小さめの缶（160～190ｇ）くらいのもので大体180円くらいというのが相場です。

濃縮還元野菜ジュースで安価なものは100円前後でありますね。
でも、その野菜ジュースにはストレートジュースと比べると栄養はほとんどないようなものです。
そんなものに100円払うくらいなら少し割高でもストレートのジュースを買ったほうがよいのは明らかですね。

ですから、栄養補給のために飲むのであれば、ちょっと高くても品質のよいものを買うほうがおすすめです。

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