アメリカが認めた日本食!マクガバンレポートとは?
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皆さんはマクガバンレポートをご存知でしょうか。
近年、日本食が健康によいと海外でも認められ、様々な国で日本食が取り入れられています。
このマクガバンレポートはその日本食が健康によいと広く認められるきっかけになったのではないかと思われます。
そんなマクガバンレポートをご紹介したいと思います。
マクガバンレポートって何?
1977年頃、アメリカの医療費がかなり増大することによって、財政危機に陥ったのです。
しかし、医療費がたくさんかかるということは、きちんと治療されて病気の人が減るはずなのに、病気の人は一向に減らなかったのです。
それを知った当時のフォード大統領は、アメリカの上院栄養問題特別委員会に、世界中の慢性病と食事の関係について調査するように命じました。
その調査によって、病人が減らない理由を突き止めたのです。
その時の栄養問題特別委員会の委員長がマクガバンだったので、その調査のレポートのことを「マクガバンレポート」と名付けたのです。
マクガバンレポートの内容とは?
世界中の慢性病と食事の関係を調べることでわかったこと。
それは、その頃のアメリカ人の食生活が肉食中心の間違った食生活がもたらしている病気なので、薬では治らないといったことを発表したのです。
そして大量の脂肪や砂糖、食塩を摂取していることが原因であると指摘しました。
心臓病やがん、脳卒中などの深刻な病気を生み出しているということと、病気は菌によって起こるのではなく、間違った食事の摂り方で起こっているということであると言ったのです。
マクガバンが言っていることは正しかったのですが、このマクガバンレポートが原因でアメリカの医学界や畜産業界からの反発もあり、その後の副大統領選には落選してしまいました。
しかし、このレポートの発表以降、食事の摂り方によって病気を予防する研究が始まったのです。
そしてこのレポートには、「日本の元禄時代以前の日本食が理想食である」と書かれているのです。
主食が穀類、豆、野菜、海藻に加えて小魚や貝類を少量食べることがよいと。
なぜ元禄時代以前なのでしょうか。
それは元禄時代に白米が食べられるようになったからなのです。
日本人が白米を食べるようになってから脚気が大流行した話は有名で「江戸わずらい」と呼ばれていたほどです。
玄米には食物繊維を初め、胚芽にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
精白することで、貴重な栄養がなくなってしまうのです。
白米にはほとんど栄養など残っていないというのは周知の事実です。
伝統的な日本食で健康に
大規模な調査の結果、日本の伝統的な食事が理想的だと発表されたというのはすごいことです。
その日本はアメリカとは逆行して、どんどん洋食を取り入れてきました。
その結果、かつてのアメリカのように医療費がどんどん膨らむ割には、一向に病人が減らないのです。
減らないどころか増え続けていますね。
日本の医療技術はすごいとも言われていますが、すごいはずなのに、なぜ患者が減らないのか。
それは、やはりマクガバンレポートに書かれているように、食生活の乱れでしょう。
今こそ日本人も、古来からの日本食に立ち返ることが必要なのです。
一人ひとりが意識しないうちは、いつまでも薬が手放せないということですね。
薬よりも、食生活を変えましょう。